2019年02月28日

ロマンチスト 小松道俊さん

小松道俊メルヘンの世界 絵本「コロボックルの笛」絵画展が
諏訪市原田泰治美術館で開催されている。

この絵画展のきっかけは、僕の元に絵本[コロボックルの笛]が届いたからだ。
医師、小松道俊さんの作り上げた心のこもった絵本である。
残念なことに先生は6年前の2013年、病に倒れ亡くなられている。
ご家族が先生の部屋を片付けている時、この絵本の原画それにスケッチ、イラ
ストなどを見つけ、あの多忙の父がいつ描き残してくれたのだろうと感動した。
その気持ちが一冊の絵本[コロボックルの笛]を作り上げた。
絵本の素晴らしさは勿論だが、あの多忙の先生がいつこうした絵本を作り上げ
たのかと、僕は胸が熱くなった。先生の1日は多忙そのものであった。院内で
患者を診察し終え、夕方からはほとんどの時間を往診に費やしていた。それも
山間の集落やへんぴな村をくまなく回っていた。その地区の老人は先生に手を
合わせ感謝したと聞く。
そんな先生を癒し、絵本の制作に情熱を燃やさせたのは、往診の帰路の途中で
見える山間の空に輝く星であったり、小さな集落を照らす月の光であったので
はないだろうか。
そして帰宅後、夕食もそこそこに夜中まで絵本をコツコツ制作している姿が目
に浮かぶ。
医師から絵本の画家になる時だ。それも夜遅くにである。
そういえば治療中、患者の話をよく聞いていた。それも老人には優しく丁寧に
病気を納得するまで説明していた。その優しさが、この絵本や小さなイラスト
に込められている。
もう、こうした医師に会うことはできないだろう。
四季の風が吹く度に、小松先生のあの優しい表情で医療に尽くしてきた生き方
が思い出されいつまでたっても忘れられない。

―原田泰治 あいさつ文より―

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小松道俊メルヘンの世界 絵本「コロボックルの笛」絵画展
会 期:平成31年(2019年)3月1日(金)〜平成31年(2019年)4月14日(日)
場 所:諏訪市原田泰治美術館
休館日:月曜休館(祝日開館)
詳しくは諏訪市原田泰治美術館ホームページをご覧ください

posted by 原田泰治 at 16:59| 日記

2019年01月18日

第14回キルト展


1月17日、諏訪市原田泰治美術館にて2年ぶりに【原田泰治の世界をキルトで遊ぶ 絵画キルト展】のオープニングを開催できた。
応募者の皆さんから1年休みにしてほしいとの要望があった。
やはり一年間であれだけの作品を作り上げることは無理なのかもしれない。
おかげさまで素晴らしい作品が届き、審査し入賞7点、入選31点が原画と一緒に展示されている。
このキルト展は人気が高い。
この厳しい寒さの中、遠方からわざわざキルト展のオープニングに足を運んでくれた。
このキルト展は当美術館の特徴の一つとして皆さんに喜んで見ていただければ嬉しい。

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【原田泰治の世界をキルトで遊ぶ 第14回絵画キルト展】
期 間  2019年1月17日(木)〜4月14日(日)
場 所  諏訪市原田泰治美術館 〒392-0010 長野県諏訪市渋崎1792-375
お問合せ 0266-54-1881  http://www.taizi-artmuseum.jp/

posted by 原田泰治 at 17:00| 日記

2018年11月28日

真野正美の世界 北国の詩情


今月14日から北海道在住の画家・真野正美さんの企画展が
諏訪市原田泰治美術館で始まった。

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真野さんとは5年前に1通の手紙をいただいた事が交流のきっかけだった。
私の絵に作風が似ていると指摘され、いても立ってもいられず
手紙と作品の資料を私に送り、何か言われるような事があれば筆を折ろうと思ったというのだ。
しかし「真野正美」の世界が既に確立している、真似などではないと感じ
返事の手紙を送らせていただいた。
その時から、いつかこの美術館で真野さんの企画展を実現しようと考えていた。

真野さんの絵を描く技法は独特で、マスキングテープを使う。
小さな草花、細い線にまでもテープを貼りカッターで切り抜き、
そこに透明水彩で着色していく途方もない時間と根気が必要な技法だ。
描きあがった絵は確かな視線ですべてを捉え独特な世界を創りあげている。
それは、北国の空気までも描きこもうとする信念からくるのではないだろうか。

日本は美しい。
二十一世紀の子ども達にふる里のすばらしさを伝える為にも
一枚でも多く北国の四季を描き残してほしい。

posted by 原田泰治 at 09:01| 日記